導入効果

01省資源・廃棄樹脂の削減

ホットランナシステム導入の最大のメリットは、スプル・ランナを削減できるところにあります。

ダイレクトゲートであれば、成形品のみの生産が可能となるため、廃棄樹脂が発生しません。

スプル・ランナの粉砕費用、粉塵除去費用などの低減が期待でき、粉砕処理時の異物混入に対する不安も無くなります。

02成形サイクルの短縮

射出成形においては肉厚部の冷却固化時間が成形サイクルの律速になります。

成形品より肉厚となる一時スプル、ランナを無くすことで成形サイクルの短縮が可能です。

スプル、ランナを無くすことによって、型開き量を少なくすることができ、結果的に成形サイクルの短縮効果につながります。

(1)スプル・ランナ削減により金型を大きく開く必要が無くなるため開閉ストローク時間が短縮

(2)射出・保圧ではスプル・ランナが不要で製品部のみの射出になるため射出時間が短縮

(3)スプル・ランナの固化時間が無くなり、製品の冷却時間のみとなるため冷却時間が短縮

03成形品の品質安定化

コールドランナでは、流路での温度低下により樹脂の流動性に影響を及ぼします。
一方、ホットランナシステムでは流路での樹脂温度低下を抑制できるので、結果的に成形機側の圧力を成形品に伝えやすくなり形状安定化につながります。

バルブゲートシステムの場合、ゲート径を大きくすることが可能で、樹脂の流動抵抗を軽減させて成形機側の圧力を成形品に伝えやすくなります、結果として成形品の形状安定化につながります。

ホットランナは成形品のゲート付近まで樹脂を溶融状態に保つため、 圧力損失を抑え樹脂充填が安定します。
結果的に、製品形状のバラつき低減や寸法精度、転写性が向上します。

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