ランナレスが変える射出成形の新標準

Futaba ホットランナシステム

射出成形品の省資源・生産性向上を実現

「ホットランナとは」

射出成形において、成形機で可塑化された樹脂を製品部に送り込む「樹脂流路」となるスプル、ランナを成形サイクル毎に固化・取り出す必要がないランナレスシステムの一手法です。
通常、スプルからゲート口までの樹脂流路を電気ヒータで加熱することにより樹脂の流動状態を維持するシステムとなっています。

ホットランナ導入で出来ること

”ランナが無くなる”だけだと思っていませんか?​

不要なランナ部を削減するのは当然ですが、サイクルタイム短縮や製品品質向上にも繋がることはあまり認知されておりません。​

近年現場の原価低減はどの企業も取り組まなくてはならない課題の一つであり、破棄部材を減らし且つ安定した品質を得ながら、時間短縮も図ることが可能となります。​

プラスチックを取り巻く状況

環境問題への対応が世界中で本格的に加速する中、日本においてもここ数年でストローが紙製に置き換わったり、買い物に用いられるビニール袋が有料化され、繰り返し使えるエコバックが主流となり大きな変化が身の回りでも感じられるようになりました。
プラスチック自体の価格も高騰する中、日本の産業を大きく支えている自動車業界はEVシフトの動きが加速され今後益々エンプラ採用が加速される中で、プラスチック削減や高品質の確保は企業側の課題として求められてきます。

成形時に発生するランナやスプルは低減または完全に削減することがホットランナでは可能であり、ごみ焼却時に発生するCO2排出削減にも貢献することが可能です。

Futaba ホットランナシステムで実現できること

01狭ピッチを実現する「楕円シリンダ」

特許取得済みの楕円シリンダを使用することにより、受圧面積を極端に減らすことなく、ゲートを「狭ピッチ化」することができます(最小ピッチは21mm)。​

02高難易度樹脂のホットランナ化

グラスファイバ65%含有樹脂に対応した耐摩耗仕様、臭素系難燃含有樹脂に対応した耐腐食仕様、プラマグ磁粉体含有に対応した耐摩耗仕様など、ホットランナ化が難しい樹脂でも多数実績があります。
お客様のニーズに応じたカスタム設計のホットランナ、スーパーエンプラにも対応できます。​

03豊富な商品ラインナップで多種多様なニーズに対応

バルブゲートやオープンゲートはもちろん、コストパフォーマンスの良いコンパクトランナ、1個取り用のホットスプルブシュなど、ご要望にあったホットランナ化を実現できます。​

04充実の周辺機器

温度コントローラ、ソレノイドバルブ、エアブースタ、油圧コントローラ、変換ケーブルなど、幅広い周辺機器をラインナップしています。​

ソリューション

耐摩耗仕様 事例

- 車載用変速機機能部品 -

  • PPS+GF65%含有、8個取り
  • 廃棄樹脂削減で2,400千円/月の原価低減を実現
  • 成形サイクル1/2、かつ、1年間ノンメンテナンスを実現

耐腐食仕様 事例

- 車載用電池部品 -

  • PBT+臭素系難燃剤+GF30%含有
  • 樹脂流動性の問題でコールドランナでは成形不可
  • 構成部品に耐腐食性の高い鋼材を使用しホットランナ化

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